Monday, April 16, 2012

中国高度経済成長と伴う問題

 今週見た大地の子の中で、日中両方は日本から輸入した鉄鋲とアンカーボルトの寸法誤差と品質上の問題で衝突をした。その原因は、日本側のやり方は抜き取り検査だったが、中国側はすべてを検査するのが慣例だったからだ。つまり、中国側は厳しい時間制約下でも高い水準を維持しているはずだということだ。私はこのシーンを見て、去年七月の中国の高速鉄道追突事故を思い出した。これは先行していた列車が落雷によって停電し、動力を失ったため手停車し、そこに後続の列車が追突した事故だった。この事故によって、40人が死亡し、192人が負傷し、重大交通事故だと言われている。


 この事故が起こった四日後、事故にあった列車はそのまま現場で埋められた。埋め立て作業開始前に、救助隊員の一人が反対し、一人で車内を探し、20時間後2歳の女の子を見つけて、救出した。もし早く埋め立ていたら、この子は、電車の残骸とともに埋められてしまっていただろう。国民の怒りを引き起こしたのは、鉄道省のスポークスマンはこんな軽率な埋め立て行動について問われた時、ただ「彼女の生存は奇跡だ」と一言で済ませたことだ。
 この事件を見ると、中国の高度経済成長に伴ってたくさんの問題も生まれているということが分かる。皮肉なことに、文革中の中国はとても貧乏だったのに、高い生産水準を維持してきたが、今の中国は世界第二の経済大国になったが、国民の生活水準はだんだん低くなりつつある。今度の鉄道事件はさておき、2007年の汚染粉ミルク事件や最近のリサイクル食用油(しょくようあぶら)事件を見ると、国民生活の安全性を疑わざるをえない。生活の安全性と引き換えにした経済成長は本当に国民に望まれているのか?経済成長は生活水準の保障に基づかないと、意味がないと思う。単なる数の増加に過ぎない。

3 comments:

  1. 「経済成長は生活水準の保障に基づかないと、意味がない」私はよく賛成しています。最近の革靴ゼラチン・毒カプセル事件はぞんじでしょうか。私は大変驚きました。でもアメリカの経済高度発展時期でこれらの事件もたくさんありました。肉製品の問題は凄く厳しかったそうです。経済の高度発展時期でそれらの事件がないことは可能ですか。

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  2. 「中国の高度経済成長に伴ってたくさんの問題」なら韓国も同じでした。中国のように韓国も経済の急成長を経験した国です。問題は、成長の「速度」だけに集中したということです。その結果、私が幼い頃(もう20年位の前の事件だと思いますが)手抜き工事でソウルのデパートが崩壊したり、漢江(ハンガン)の橋が崩壊したり、信じられない事故が起きたりしました。死亡者も数百人で、韓国人には永遠に忘れられない悪夢のような事故です。この事件は韓国人が今までの経済成長を反省するきっかけになりました。その事件の後安全検査などももっと厳しくなりましたし色んなことが変わりましたが、でもその事件はいつまでも韓国経済成長の歴史に恥として残ると思います。

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  3. 私はフーさん「経済成長は生活水準の保障に基づかないと、意味がない」という言葉に賛成です。政府の一番重要な責任は国民にいい生活を提供する事だからです。

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