((文革中の批林批孔運動のポスター)
1973年から1976まで、中国では「批林批孔運動(ひりんひこううんどう)」が全国規模で展開された。
名前が示すように、「批林」は毛沢東の後継者であった林彪(りん・びょう)の批判であり、「批孔」は孔子及び儒教の否定であった。この運動の影響は今の中国社会でも残っている。日本に帰化した元中国人の評論家である石平によると、「この(批林批孔運動)結果、中国では論語の心や儒教の精神は無残に破壊された」。石平は「愛日主義者」で、問題発言もよくしているが、私は彼の文革の影響についての意見に賛成する。文革による儒教思想の希薄化のせいで、昔の美徳は喪失されてしまった。例えば、「親孝行(おやこうこう)」、つまり、よく孝を守る振る舞いは儒教の考えによる重要な徳目で、現代の韓国と日本でまだよく行われている。しかし、最近中国では、老人への介護をネグレクトしたり、まだ虐待したりするなどの社会現象が次々と現れている。特に、老人がまだ生きている時はちゃんとお世話しないのに、老人がなくなった後、すぐ遺産相続で争う家族が多いそうだ。そして、一人っ子政策もあるので、老人よりも子供を一番大切にする家族も少なくない。その上、急速な都市化が進んでいるため、地元の田舎から離れて、北京や上海などの大きい都市に引っ越す若者は毎年一千万人ぐらいの程度で増えている。この結果、「留守老人」と呼ばれる田舎に残された老人たちの生活は厳しい社会問題になりつつある。30年前の文化大革命が今でも深刻な問題を起こしているのはとても怖いと思う。